備忘録

日々の出来事と自分の頭の整理整頓と執筆記録

1日1万歩は無理ゲー

1日1万歩。

 

どこかで聞いたことのある単語だ。それが具体的にどこかは思い出せないけども、健康番組か雑誌のコラムとか、あるいは知人からの話だったのかもしれない。

とにもかくにも、歩くことは健康にいいらしい。

 

ところで私は3年ほど前に、懸賞でFITBIT(スマートウォッチ。歩数がはかれて健康管理に便利である)を手に入れてから、自分の歩数を可視化できるようになったのだが、まあ歩いていない。

元来インドア派である上に、田舎に住んでいたのもあり、本当に歩く機会が少ないのだ。

田舎に住んだことのある人はよくわかるとおもうが、どこに行くのも車移動なのである。田舎の人間がよく体を動かすなど、田舎=自然=散策という連想ゲームの結果に過ぎない。

というか、田舎すぎると徒歩でウロウロしていると不審な目で見られる。

それくらい、観光地以外の田舎は「歩く」という行為をしないのである。

 

そんなわけで、私のFITBITにはよくて5000歩、悪ければ1000歩という数字が並んでいた。最近公共交通機関が発達した土地に引っ越してきたのもあり、もう少し歩くようにはなったが、それでも1万歩は無い。

歩いたな~と思い歩数チェックしても、良くて7000歩くらいである。結構くたくたになっているのに。

 

先日、ディズニーに行ってきた。インドアな私には珍しく、朝から夕方くらいまでいて、かなり歩き回った。もう本当に、くたくたになりホテルの部屋でFITBITを確認すると、13000歩という数字が表示されていた。

体感2万歩はかたいな…とか思っていたので、かなり驚いた。

 

えっ!あのきつさと、この足の疲れ具合なのに2万歩もいっていないの?!

 

と。

 

そして、ホテルの大浴場の湯船で疲れきった足をもみほぐしながら、思った。

1日1万歩歩いているお年寄りって、すごいなあと。

私だったらふくらはぎが壊滅して、その後太ももがはじけて消えてしまうだろう。

 

そんなことを思いながら、FITBITを確認する。

 

785歩

 

散歩に行ってきます。1万歩は無理ですけど。

日食なつこさんが好きという話

何年前か忘れたが、一人カラオケの合間、ふと流れた曲に耳を止めた。

それは、私が聞いたことのない歌手の曲で、「あっこの曲いいな」とは思ったのだけど、一瞬名前を確認すもしっかりは分からず、映像は流れ、まあ分からないからいいかとその場では納得していた。

 

そして時は流れ、たぶん2020年だったと思う。

音楽アプリのおすすめ再生で、ものすごく心にささる曲に出会ったのだ。

ともかく、歌詞がいい。夢を持っているけどもだもだしている人とか、まっすぐに生きたいともがく人に刺さるのだ。

優しく寄り添うというよりも、早くやりなと、前に進めと背中をぐいっと押してくれるようなそんな歌詞。

「日食なつこ」さん。覚えた。

 

そして、私はふとその名前と声に聞き覚えがある気がし、記憶を掘り返してみた。

どこで?結構珍しい名前だけど、どこで聞いたっけか?

 

そして私は、冒頭のカラオケボックスでの出会いを思い出した。

ああ、そうかあの人だ!

思い出して、とてもうれしくなった。どこかにしまい込んでいた宝物を発見したような、そんな気持ちだ。

 

そして、曲を聴きまくり、ついにライブにも参加した。

私はいままで、アーティストのライブというものに行ったことが無かった。

ライブのチケットは、私の価値観からすると高かったのだ。

しかし、日食なつこさんにはまった私は、どうしても生で聞いてみたくなった。

 

そして、初ライブ。とれたチケットは、ライブハウスの前から3列目という破格のポジションだった。

圧倒的なピアノとボーカルと息の合ったドラム。全身で音楽を浴びて、会場で盛り上がって、エネルギーを全身で感じる。

ああ、ライブめちゃくちゃいい。

 

心の底からそう思った。チケット代?安いものである。

すっかり私の価値観はつくりかえられてしまった。

それくらい、すごくいいライブだったのだ。

 

ぜひとも、日食なつこさんのライブに行ってほしい。

本当にすごいから。

 

黒い天球儀

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エピゴウネ

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モンスターエナジーの味を知らない

モンスターエナジー

いわゆる、エナドリというやつだ。

 

よくゲーマーの人とか、締め切り前で刺激が欲しい人とかが飲んでいるイメージだが、私の記憶はちょっと特殊である。

 

突然だが、私は何年間か自衛隊で勤務していたことがあった。

そこでは本当にいろいろとあったのだが、冒頭のエナドリについての記憶もある。

 

忘れもしない。

あれは私が新人のころ、夜間行軍をするときの補給食としてくばられたのだ。

補給食とは、夜を徹して歩くときこれ食べて元気出せよ的な奴である。

 

ビニール袋の中に、スニッカーズや駄菓子と共に乱雑に入れられたそれは、デカい缶だった。私は炭酸が苦手なのと、休憩時間にそれを飲み干すのは自分には不可能と判断し、友人に譲渡した。

 

夜間行軍は死ぬほどしんどく、目的地が見えた時はほっとしたものである。

※ちなみに歩いて終わりではなく、ここからさらに演習があったので地獄は継続した。

 

もう自衛隊は止めて、夜を徹して歩かずともモンスターエナジーを自由に飲める立場になったが、あの苦い記憶が思い起こされて、到底飲む気にはならない。

 

それに、夜間行軍に匹敵するような作業をやるのか…?という疑問が湧いてきて、やはり購入する気になれないのである。

完成しない傑作より完成した凡作

とはよく言ったものだなあと思う。

委細その通りで反論の余地なし。

 

個人の頭の中にしか存在していないものって、それはただの空想だし。

それを形にすれば、それは空想ではなくて作品になるのだろう。

 

しかし私はその、自分の空想を作品として作り上げることに少し抵抗を感じてしまう。空想を、おもしろいものだと胸を張り、差し出すには自信が必要不可欠だと思うのだけれど、私はそれにあんまり自信がないのだ。

 

これって本当に面白いのか?

この登場人物の心の動きはおかしくないのか?

この描写は?

 

などとぐるぐる考えると、止まらなくなってしまう。

 

描写に正解はないし、感じ方は人によって異なっていて、どう書いても間違いではないと心では分かっているけれど、やっぱり自分の感覚が「外れて」いないか気になってしまう。

 

これに対する、克服方法はもうわかっている。

「とりあえず書け」

これ一択ですね。

 

分かっていますとも。

飽きの速さが異常

ブログ始めるか~とはてなブログ覗いたら自分のブログがあってめちゃくちゃびっくりした。

なんかね、使おうとしたメルアドが使えず、まさかねえ~と打ち込んだらログインできてビビったし、過去の自分の「何者になろう」という残り香が強すぎて白目むいちゃった。

 

過去のブログって消せないんですか??恥ずかしい…3回で止めてるやないか…早…。

 

ともあれ、残骸を発掘したので今度はもう少し続けられるようにしたい。

 

あと、文学フリマに出店することにしたので、その進捗とかも上げていきたいです。尻を叩く意味でも…。

飽きがすぐ来る上に、ゲームが楽しすぎるので、このままでは非常にまずいと思う。

まずいですよ…。スプラトゥーンしている自分しか見えないもの…9月。

 

なので、どうにか8月中に全てを終わらせる所存です。

 

9月の文フリでは、化け物見えちゃう系高校生男子の日常本を出したいと思っています。あと、2年くらい参加させていただいている瀬戸内文芸創作会で作った合同本も売る予定です。

 

もう少しやることを細分化して、少しずつ終わらせていこうと思います。

 

人生初の本なので、なんとか満足いく形にできるようにがんばるぞ!!!

がんばれ自分

瓶詰の歌

早朝の海辺は、静まり返っていた。さくさくと、少し湿った砂を崩す音がやけに大きく聞こえる。

今日は、何かいいものに出会えるだろうか。 

色素の薄い瞳で遠い朝焼けを見ながら、青年はぼんやりと考える。
太陽が昇る前、この薄明かりの中で。あるいは、月の下で。そういう薄明の中でのみ、青年は自由だった。
そして、そういった明るさの中で、海辺を散歩することを好んでいた。

昨日の、異国の硝子は高く売れた。できれば、あれくらい価値があるものを拾いたい。
つらつらと考えていた青年の足が、何か硬いものに乗り上げた。驚いて足元を見ると、そこには古びた硝子のボトルが落ちていた。
飴色の硝子はぼろぼろで、口を閉じているコルクも朽ち果てていた。硝子の色は美しかったが、このあたりの人が欲しがる形ではなかったので、青年は落胆した。

このあたりの人は、海で何年も磨かれた硝子の破片を好むのだ。彼にはよくわからない趣向だが。
金にはならない漂流物など、普段目もくれず捨て置く青年だったが、このボトルには何故か心惹かれた。

ボロボロのコルクに爪を立てる。漂流の末に緩くなっていたのか、思いのほか簡単にコルクは取れた。
きゅぽんという間の抜けた音を立てて空いたボトルの中身は、やはり空っぽだった。

しかし、空っぽの瓶底とは対照的に、青年の頭の中には聞いたことのない音が渦巻いていた。
歌声なのか、波音なのか。楽器の音なのか。心地よくて、気持ち悪くて、吐き気がして、笑みがこぼれる。

ああ、これは。懐かしいおと。
冷や汗をかきながら、頭を抱えていた青年は、本当に幸せそうにわらった。

「ええ、今朝いつものように品物を買い取りに行ったんですよ。ああ、品物というのは漂着物ですね。彼、そういうものを見つけるのが上手だったので。でも、太陽に呪われていたからなぁ。いつも私が品物を買い取りに行っていたんです。今日、彼の家を訪ねたのですが、そこら中びしょぬれでね。彼もいなくて。このボトルが落ちてました。ただのボトルですよ」